誕生ものがたり/history

ブランド品に負けない鞄

ブランド品に負けない鞄

昭和の創業時、まだまだ全国流通が少なかった時代は、「人々に愛される鞄を多くの人に使ってもらいたい」という思いから様々なニーズにあった商品を仕入れ、販売する小売業が盛んでした。
しかし海外の大手ブランドが国内で販売されるようになるとそれらが大流行するようになり、鞄は「素材感」や「機能性」に加えて牛革の「高級感」など幅広い魅力を強く求められるような時代に変化していきました。そして当時そういったブランド品の販売は大手百貨店などに限定され、小さな販売業者などはとても取り扱うことができませんでした。

それなら自分でお客様の期待に応える鞄を作ろう・・・。

それなら自分でお客様の期待に応える鞄を作ろう

一念発起し、東京の知人を通じて中古の工業用ミシンを譲ってもらい、それを軽トラックに積んで夜通し走って山形まで運んで来ました。しかし今では当たり前にできる工業用ミシンの糸の通し方すら当時は分からずオロオロする状態で、更に材料の仕入れ方や鞄作り自体にそれまで販売で培ってきた知識が全く通用しないことも後になって分かり、とにかく毎日が試行錯誤の連続でした。
日中は通常の販売業を営みながら早朝と深夜、時には明け方まで独学で試作に挑み続け、そのうち話が広がり地場産業に根付く鞄職人の知人や友人の協力を得てひたむきに続けること5年。やっとの思いで納得のいく鞄ができあがります。

それは小さな牛革の鞄でした

手作りから始まったこの米沢の「ものづくりの精神」から生み出された鞄はじわじわと評判になり、その後知人の職人の賛同や協力のもと工房一丸となって『牛や』という牛革バッグブランドを誕生させました。その鞄に対しての理念や情熱は現在も『日乃本帆布』などの自社製品へ脈々と受け継がれています。